オモニの思い出

いつもほっこりに来られる高齢の女性たちを眺めていると、16年前の春に96歳で亡くなった私のオモニのことを思い出します。
私のオモニは、1906年韓国全羅北道の田舎で生まれ、20歳の時に先に来ていた私のアボジを訪ねて2歳と3歳の幼子を連れて、この東九条にやってきました。その後8人の子どもを産みましたが、戦争前に3人を亡くしました。1950年44歳で夫に先立たれ、残(された7人の子どもたちを育ててくれました。民族差別の厳しい中、女手一つで7人の子どもを育てるには筆舌に尽くせない苦労がありました。それなのに、私たち兄弟はオモニを理解せず、晩年は孤独で寂しい暮らしをさせてしまいました。ほっこりのような居場所と、友達がいればよかったのになあと、つくづくしのばれます。
                              (朴 実 ほっこり通信編集長)

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